リモートデスクトップでWebカメラが使用できない問題とその解決方法

RDPセッションでUSBウェブカメラパススルーを有効にするネイティブな方法

ビデオ会議に参加する際には、ホストマシンを使用して接続する方法と、RDPセッション内から接続する方法の2つの選択肢があります。それぞれの方法には特定の状況でメリットがあります。本記事では、RDPセッション内でローカルウェブカメラを使用できるようにUSBパススルーを有効にする方法をご紹介します。

ウェブカメラを利用するためには、USB接続のもの、またはノートパソコンやモニターに内蔵されたモデルが必要です。以下の手順に従って設定を行います。mstsc.exe を実行してリモートデスクトップ接続を起動します。メニュー内の「ローカルリソース」タブをクリックし、セクションを展開して「ローカルデバイスとリソース」の下にある「詳細...」を選択します。

表示されたリストの中から「ビデオキャプチャデバイス」を探し、使用したいUSBウェブカメラを有効にするためのチェックボックスをオンにします。その後、セッションを保存します。

設定後、RDPセッションからリモートデスクトップに接続すると、ウェブカメラを利用できるようになります。これにより、会議やカンファレンスにRDPセッション経由で参加することが可能です。

RDPでのウェブカメラアクセスに影響するグループポリシーオブジェクト（GPO）の設定

RDP接続でウェブカメラを使用する際の問題の原因として、誤ったGPO（グループポリシーオブジェクト）の設定が挙げられます。リモートデスクトップセッションでウェブカメラを使用する場合、GPO設定がその動作に影響を与えることがあります。この設定は、リモートデスクトップのローカルワークステーションとドメインサーバーの両方で設定されます。RDPセッションでUSBウェブカメラを効果的に使用するには、いずれかのマシンでビデオ、ウェブカメラ、その他の接続設定が無効化されていないことが重要です。

ウェブカメラの接続性と機能性に影響を与える具体的なGPO設定は、以下の場所にあります：
コンピュータ構成 > ポリシー > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > リモートデスクトップサービス > リモートデスクトップセッションホスト > デバイスとリソースのリダイレクション
これらの設定は、特定のワークステーションやサーバーに影響を与えるローカルGPOとしてアクセスおよび変更することができます。また、Active Directory（AD）GPOとして利用可能で、変更するとドメイン内のすべてのマシンに影響を与えます。

システム管理者は、問題を解決しようとする際に、リモートワークステーションやサーバーでのGPOウェブカメラ設定の変更がもたらす影響を十分に理解する必要があります。一時的な変更を加えると、ウェブカメラの機能性や接続性に問題が生じる可能性があり、可能な限り速やかに元に戻すべきです。問題を解決するために変更を維持する必要がある場合、代替策として新しいリモートデスクトップを提供し、その変更を適用する方法があります。その後、元のワークステーションを再構成して、ウェブカメラの効率的な接続を可能にする必要なドメインおよびローカルGPO設定を適用することができます。

複雑なシステム設定なしでRDPでローカルウェブカメラを使用する方法

追加の設定変更なしでリモートデスクトップでローカルウェブカメラを使用するには？

接続が完全に確立されると、リモートデスクトップのデバイスマネージャーがウェブカメラを認識し、物理的に接続された周辺機器と同様の操作が可能になります。